目次
そしていよいよ入院当日
入院初日は特にやることも無かったので、病院内に1人、私服で元気にウロウロしていた私。
ゆえに、やけに目立ってしまい、ちょっぴり気まずかったのを覚えてます😅
(こういうときってどうするのが正解なのだろう…汗)
そして次の日は、口腔外科と、麻酔科の検査。
口腔外科では虫歯がないか、グラついている歯は無いかなどをチェックします。
ここで虫歯があると、虫歯菌が手術によって体内に入ってしまったり、グラついている歯があると、喉を通す人工呼吸のためのホースが当たって揺れてしまうことがあるらしいので、その辺を入念にチェックを受けました。
麻酔科で手術の流れについて説明を受ける
麻酔科では、麻酔についての説明、手術全体の流れ、アレルギーなどがないかを聞かれました。
私は花粉症の他に、テーピング、アルコールかぶれ(手のひらだけ)、靴下のゴムがきつく締まるところにかぶれが出ること(ゴムアレルギーだそう)などを伝えました。
これによって、手術の内容で必要に応じてご対応してくださるそうです。(このとき、ちょっとした食物アレルギーなど、気になることはすべて伝えておくと安心かなと思います🙆♀️)
ついに手術当日がやってきた
私は朝2番目の手術だったので「始まる40分前くらいに声が掛かります」と言われました。
どうでもいいですが、いつ呼び出しがかかるか分からないというのは、なんだか恐ろしいもので( ;꒳; )
しかも、手術当日は朝6時から水も食事もすべて禁止という。
さらに、昨日の夜下剤を飲んでいるから、朝からお腹は下してボロボロだし、片手にはぶっとい針の点滴が入っているしで、気持ちも体調もかなり不安定。
結局、私の手術時間は13:15だったので、それまでずっと飲まず食わずはだいぶ辛かったです😖
で、時間になったら事前に買った医療用の着圧ソックスと紙パンツを履き、下着やアクセサリーはすべて外した状態で、手術室へと向かいます。
手術室に入る前には、髪の毛をまとめるための医療用不織布キャップをつけ、中に入ります。
(↓こういうやつ)
それにしても手術室、思った以上にたくさん並んでいて(4〜5部屋あった印象)。
しかも本当にドクターXみたいな世界で青みがかった白と、シルバーカラーのみのワントーンなな世界が広がっていました。
今まで、二重の手術とか、鼻の形成(鼻を骨折した際に曲がって固まってしまい、折り直すという地獄の手術をしたことがあった😣)のときには見たこともないような、広い手術室にちょっと度肝を抜かれました。
さすが最近新しくなった大きな大学病院…。汗
手術室の記憶は、正直5分ぐらいしかない
手術室に入る前にまず麻酔科、手術担当の方、主治医の先生とご挨拶をかわし、念入りに名前・手術箇所のチェック。
手術箇所は前日に先生がマーキングしてくれていた、下記赤い部分となります。
手術室に入り、つけていたメガネを看護師さんに預けたら(コンタクトは禁止だそう)、ベッドに寝そべります。
ベッドは低反発マットレスみたいになっていて、思ったよりも柔らかいなーという感覚がありました。そして手足を固定され、左手から麻酔を打たれました。
そうこうしていると、左手からジワーっと麻酔がかかってくる感じがあり、あ…力が抜けていく…と思ったら、即そのまま爆睡。
「怖っ!!麻酔ってこんな感じで、一気に意識が飛ぶのね!!!」と恐ろしくなった気持ちだけが残ってます😅
そして、気づいたときには手術は終了。
看護師さんから「終わりましたよー!」と声をかけられました。
先生からは「大丈夫ですか?」と声をかけていただき、すぐ「転移はしてなかったですか?」と聞くと「大丈夫、リンパ転移はなかったですよ」と優しく言ってくださいました。
良かった…転移なかったのね🥲とホッとしたのも束の間、声がガッサガサで全然出ない。
なにこれどういうこと?と思っていると、ベッドはそのままエレベーターに。
そして、自分の病室へと移動しました。
ベッドでは、左手に点滴、口は人工呼吸器、手術した右胸にはドレイン(胸の抽出液が溜まっていく袋)が出ていて、ほぼ身動きが取れない状態。
多分時間は17時半くらいだったと思います。
手術は2時間ほどだと聞いていたので、手術後2時間くらい寝て、結果4時間くらい経ってたのかな…という印象でした。
病室に戻ると、看護師さんが「スマホ出しますか?」と、声を掛けてくれました。
が。
このときの体調がMAX悪くて😱
もう胃に込み上げてくる気持ち悪さがひどくて、スマホをいじる所じゃなかったです。
そして案の定、看護師さんが用意してくれたビニールに、即オエーと吐く始末。
とはいえ、昨日から何も食していないから、出るのは透明な何かしら。(汚くてごめんなさい🙇)
ここで看護師さんが「もうお水飲んで大丈夫ですから、一口飲んでみてください」とくれた水の美味しかったこと。。
水ってすごい。こんな幸せになれるのね、と心で呟いておりました。苦笑
ただ、この異常なまでの吐き気のせいで、結局人工呼吸器もきちんと付けられず、私の人工呼吸器はまるでネックレスのように夜中じゅう首に巻きついてました。(人生初の人工呼吸器、ほとんど楽しめずに終了😅)
そしてその後も、吐き気に襲われ、今度は茶色い液体を吐出。(度々汚くてすみません💦)
とはいえ、それ以降は吐き気止めの点滴が効いたのか、一気に吐き気も収まり、落ち着いて眠ることができました🥹
そういえば、本当はこの日、夕飯を食べる予定だったですが、さすがにそれは厳しく…
看護師さんと話し、今日はこのまま食べずに寝ましょうということで、就寝しました。
ところが、これがさすがに簡単には寝られない。
だって点滴も人工呼吸器も、ドレインもついている。
さらに点滴の管は曲げちゃいけないから、左手は真っ直ぐのままじゃないとダメだし、右のドレインの袋は、胸と管が繋がっているからあまり動かせない。(しかもその管が胸に当たって痛い)
さらに、人工呼吸器から出る、ポコポコという水?の音も気になる。
そして1時間に1回、看護師さんが点滴の様子を見に来てくださるので、ライトが当たって目が覚める。
という感じで、さすがにゆっくり休めないわけで😅
しかもこんな日に限って、やたらトイレが近く、結局夜中に3回ほど看護師さんをお呼びして、トイレに行き、結局あまり眠れないまま長い手術の1日は終了しました。
手術日の翌朝、やっと少し自由の身になれる
翌朝、ようやく点滴を取ってもらい、血圧、体温などいつもの定期検査が入ります。
しかし、こんな時に限って私の血圧は激低。
そうだった。。私、異常に血圧が低くて、よく健康診断で引っかかるんだった😖
何回測っても上70の下40と、かなり低い私の血圧。
「このままだと、もう1回点滴かもしれないですねー。太い針もう1回刺すの辛いですよね💦」と言われ、それは避けたい!!と体温をあげる運動をし、しっかりご飯を食べたところ、無事血圧も上昇。
しかし、次に気になるのが胸の鈍痛。耐えられない訳ではないけど、喋ると痛いし、歩いても痛い。
とはいえ、このぐらいで薬もらうのも悪いかな…と思っていた私。
でも「痛み止めは、絶対飲んだ方がいいよ!」という、手術後の皆さんの声を思い出し、薬をもらって飲むと…
なにこれ、天国👼
さっきまでの痛みがウソみたいに無くなって、平常。
いや、胸から管とドレインが出ていることに変わりはないから、全然平常では無いけど、それでもめちゃくちゃ楽。
「こんなことなら、昨日の夜からもらっておけば良かった🥲」と後悔しつつも、手術から丸一日経った今、だいぶ普通通り生活できるようになってきました。
とはいえ疲れやすいし、長時間スマホやパソコンを見ると気分が悪くなるから、普段とは雲泥の差なんだけど、だいぶマシな状態になってきました。
あ!そういえば手術日の次の日、再度口腔外科の検査があって、歯の揺れや欠けがないかのチェックがありました。
私は歯のトラブルはなかったけど、人工呼吸器を通す管が喉に当たったせいか、手術後から喉の痛みが抜けず、ずっと痰のからみのような詰まりが残ってます🥺
(これは約1週間で治りました。ちなみに主治医の先生に言うと、トローチを処方してもらえるそうです)
…と、ここまでが手術してから次の日までの状態。
さていつになったら退院できるのか、、はまだ不明ですが、とりあえず今言えることは「早くシャワー浴びてスッキリしたい!!」というところです😅
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乳がんブログ目次
- 乳がん(ステージ1)の診断を受けた話-vol.1
- 「乳がん」と告知されるまでのことを振り返る-vol.2
- 転移確認のため、さらに検査は続く-vol.3
- 転移確認の結果と手術内容について-vol.4
- 手術2週間前の精密検査のお話-vol.5
- 乳がん急成長の原因と入院前のチェックリスト-vol.6
- 乳がん入院から手術の流れ-vol.7
- 乳がんの手術から退院後までの生活について-vol.8
- 手術から2週間後、病理検査の結果を聞きにいく-vol.9
- 取っただけでは終わらない。これから10年、癌と付き合っていく-vol.10
- 乳がんになって、気になったことQ&Aまとめ-vol.11
- ホルモン治療1ヶ月後の様子と、乳がんブログの最後に-vol.12
- 乳がんによる乳房部分手術から約5ヶ月経って-vol.13
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