乳がん再発予防の治療をしていたら、子宮内膜増殖症疑いと診断されました vol.1

乳がんの件が落ち着いたと思ったら今度は子宮トラブル

乳がんの手術から1年半くらいが過ぎまして。(またその話かい!と思った方、すみません💦)

だいぶ薬の副作用によるイライラや、体調の不安定さとも上手く付き合えるようになって、落ち込んでた気持ちからもかなり脱してきていた今日このごろ。

まさか今度は子宮のトラブルで、また同じ大学病院に入院する羽目になるとは思わなかった。

……
ということで今回は、再発予防のためのホルモン治療をしてたら、子宮体癌(子宮内膜がん)の検査に引っかかったよーというお話を書いていこうかと思います。

一難去って、また一難

毎日ホルモン剤のタモキシフェンを飲み、3ヶ月に1回生理を止める注射を打って、更年期障害と戦ってきたこの1年半。

この治療を始めたころ、かかりつけだった不妊治療の先生から

不妊治療のクリニックの先生

乳がんのホルモン治療をすると、子宮体癌になる確率が上がるから、健康診断で必ず「子宮体癌」の検査をしてね。

と言われていたので、先日あった会社の健康診断で、子宮体癌の検査をオプションでつけたわけなんですが。

そしたら、まんまと引っかかりましたよ、こんな感じで。

でもこれをみる限り、そんなに大ごとでもなさそう。
ちょっと子宮内膜が厚いから、念の為検査に行ってねー。みたいな軽い感じに取れる。

ということで、そんなに焦ることもないかと思い、仕事が落ち着いたタイミングを見計らって、かかりつけ医のところへ。すると…

不妊治療のクリニックの先生

確かに内膜が11mmと厚めだけど、タモキシフェン飲んでると、厚くなりやすいしね。そこまで気にするほどじゃないと思うけど、念の為1ヶ月後にまた来てもらって、様子見ようか。

うんうん、そうだよね。
薬の副作用的なもんで、そんな不安になる内容じゃないよね☺️

と、安堵したのも束の間、これから1ヶ月後、あれよあれよと検査入院する羽目になったんです。。

1ヶ月後の定期検診で大学病院への紹介状を書かれる

前回のクリニックの先生の話が、さほど不安になる内容でもなかったので、余裕綽々で1ヶ月後の検査に。

すると、先生が怪訝そうな顔で話してくる。

不妊治療のクリニックの先生

前回の検査から1ヶ月しか経ってないのに、内膜が5mm厚くなっててね…
あと、ポリープもある感じがするし、一応紹介状書くから、精密検査してもらったほうがいいかもしれないね。

え…??何この不穏な雰囲気😢

ということで、乳がんの治療で入院していた大学病院宛の紹介状を書いてもらい、大学病院へ。そして婦人科で話を聞く。

最悪の場合、子宮全摘出の可能性

そこで告げられたのが、精密検査の結果によっては「子宮を全摘出する可能性がある」ということ。

子宮内膜増殖症の疑い、ということでその名の通り、普通よりも子宮の内膜が早いスピードで増えてしまっている

子宮内膜増殖症とは?

子宮の内側を覆っている子宮内膜が異常に厚くなってしまう病気。子宮内膜は妊娠したときに受精卵が着床するときのベッドとして機能するもの。

子宮内膜増殖症は、ベッドが過剰に分厚くなってしまった状態。

通常、厚くなった子宮内膜は、妊娠しないと月経のたびにはがれ落ちて、また新しい子宮内膜が増殖してきますが、子宮の中に分厚くなった古い内膜がいつまでもとどまっていると、次第に悪性化して子宮体がんに移行する可能性があるため注意が必要です。

ゆかりレディースクリニック サイトより引用

健康診断の結果では、子宮体癌体癌の疑いがある細胞は検出されていない。

だた、子宮体癌検診では、一部の細胞しか取らないから、もしそれ以外の場所に異形の細胞がいた場合、それが体癌になる可能性があるんだという。

そこで、検査入院を行い、子宮の内膜360°全部の細胞を取り、精密検査をする…というのだ。ここでもし異形細胞がいた場合、可能ならば子宮を全摘出するのが最適解と先生は言う。

ただ、もし今後妊娠を望むなら、一度薬で散らして、様子を見てみることもできるという。

妊活に踏み切ろうとすると起きる、この壁

目の前が真っ暗になった。

あと半年。あと半年したら、やっと妊活が始められる。
そう思って、ずっと頑張ってきたのに、なんでまたこうやって上手くいかないのか……。

思い出すのは、2年前のちょうど今ごろ。

受精卵の1つめをお腹に戻して3日後に足の小指を骨折し(苦笑)、着床ならず🫠(乳がんブログvol.6参照

2つめの受精卵を戻す直前、胸の定期検診をした先で乳がんが見つかり、2年間のホルモン治療を余儀なくされる😞

その2年がやっと終わりに近づき、やっと妊活が始められると思ったら、今度は子宮全摘出の危機


そんな今までのことが走馬灯みたいに蘇ってきて、医師の前で泣いてしまった。

ダメだった。
「先生だって泣かれても困るがな」というのは重々に承知しているのだけど、耐えられなかった。(優しい女性の先生だったので、大丈夫ですよ、と仰ってくれた)

「先生すみません、5分だけ泣かせてください。落ち着いたら、精密検査前の検査に行きますので」

そう伝えると、看護師さんが優しく処置室に連れて行ってくれ、カーテンを閉めてひとりにしてくれた。

何かしらの力で、妊活をやめろと言われている気さえする

嗚咽のような涙とともに、ひとしきり号泣したあと、スンッという気持ちで、血液検査やレントゲンの検査を受け、この日は帰路に。

それにしても、ここまで妊活が上手くいかないのは、何かしらの力で止められているのではないか…、なんていう気もする。

わかってるんだけど。
わかってるんだけど、ここまでやってきたことを考えると、まだ妊活を諦める判断がつかない。

。。。

ちなみに精密検査の日は、朝8時半から入院の手続きを行い、お昼に手術が行われる。
(正直、精密検査という名のちょっとした手術だった)

手術後に経過が良ければそのまま当日退院ができるけど、体調が悪ければ1日入院となるそう。

嫌だなぁ…手術怖いなぁ…と思いながら、入院の手続きを終えたら、

身長・体重、血圧、体温を測り、1時間ほどベッドで待機。

(今回ちょっと高級なお部屋だった😳 8,800円/泊)

すると、処置室に呼ばれ、手術の際に器具を入れるための処理として、子宮口を開く施術を行ってもらう。

が…これがかなり痛い!!!
2年前、体外受精のために卵子を取ったときと同じくらい痛い。

キューーーっと内臓を押されたり摘まれたりする、何ともいえない感覚。
いやいや、そこそんな押さないでマジで!!みたいな気持ちで、堪えるようにして椅子をグッと掴む😢

どうでもいいけど、2年前は着床をさせるために、子宮内膜を厚くする注射やら座薬やらをしてたのに、今はその子宮内膜が厚すぎるせいで、検査入院する羽目になるなんて。

まったく厚くしろだの、厚すぎたら良くないだの、人間って難しい。(しかも1cmとか2cmとか、すごく小さな世界でこんなに右往左往するなんて😭)

そして、処置後は点滴を打たれて、また1時間ほど待機。

ちなみに点滴の内容は栄養剤と、手術後の感染予防のための抗生物質なんだって。

ということで、いよいよ子宮内膜を剥がす、精密検査が始まるわけですが…
ちょっと長くなってきたので、続きはまた次回に🙏

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紗巴美ネイリストライター
ネイリストとして勤務後、ライターとして16年の歴を持ち、ネイリスト目線での情報発信に努める。また、デザイナー歴20年。
JNECネイル検定1級、パラジェル、ベラフォーマジェル ディプロマ取得。
2022年9月に乳がんと宣告され、部分摘出。現在43歳。
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