そんなわけで、前回お伝えした通り、妊活で処方された女性ホルモンをエサにして成長していた私の癌😫
きれいに病理が取り切れたから、これでもう安心!と行きたいところなのだけど、先生からは「再発や転移が起きないよう治療を続けていきます。まずは半年に一回ずつ検査して10年間何もなければ無事卒業です。卒業証書も出ますよ」と告げられまして。
じゅ…10年…😵💫!!!(そして、卒業証書出るんだw)
なるほど、長丁場…。
これからの治療法、選べる選択肢は2つ
さらに説明は続き、今回の病理のタイプだと放射線治療を行わない治療法もあることを教えてもらいました。
ちなみに本来、癌の部分摘出をおこなった場合は、追加で放射線治療も併せて行うことが標準的なのだけど、下記に相当する場合は、放射線治療なしでも再発を防止することができる結果があることから、その選択もあるということ。
…
「上記のことを踏まえた上で、『放射線治療(5回×5週間)』または『ホルモン治療(2年間)』のどちらかを選択してください。」とのことでした。
先生曰く、「放射線治療は期間は短いものの、放射線で細胞を殺す代わりに、乳腺などに悪影響を与えてしまうので、片方の胸からは母乳が出なくなります。また、照射部分に長く残る炎症、肺炎のリスクなどのデメリットもあります。今後妊娠を考えているのであれば、それを了承の上の進行となります。」
「ホルモン治療は2年間です。服薬と注射で生理を止めて、体から女性ホルモンが出るのを抑えます。その間、妊活はできません。どちらを選ぶかは、ご自身・ご家族と考えて、また来院時に教えてください。」とのこと。
…
本来なら、ホルモン療法のみでも再発を抑えることができるという選択肢があること、喜ぶべきところだったのだけど、そうか…妊活を考えると2年は長い……。
確かに放射線治療なら、早く治療が終わる。
でも、せっかく先生がキレイに温存してくださった胸が、使えなくなってしまう。(手術直後「ちゃんと母乳が出るよう残しておきましたからね☺️」と先生が言ってくださったのが、嬉しくて涙が出た)
今から2年経つと44歳…。さすがに厳しいだろうなぁ😖
凍結した卵子が2個残ってるけど年齢を考えると難しい。
個人的な話になりますが、結婚後数年、夫婦間の子どもへの考え方に相違があったこともあり、ずっとこのことは話し合い続けていた。一時は諦めようかと思ったこともあった。
でもやっぱり諦めきれず、5年くらい話し合った結果、やっと「じゃあ妊活に向き合おう!」と言ってもらえたのが今年の4月だった。
やっと子どものことに、向き合えると思っていたのに、どうしてこうもうまく進められないのか…🥲
もういっそ、第三者的なものに止められてるんじゃないかって気さえしてしまう🤯(1回目の移植も骨折で失敗したし。苦笑)
本気で妊活に挑むなら、放射線治療しかないのはわかってる。
今までだったら、間違いなく放射線治療を選んでいたと思う。「今年絶対頑張ろう!!」って決めたのは、妊活だったから。
でもなんか、気持ち的に踏ん切りがつかなかった。
今のコンディションのまま、すぐに妊活、出産、子どもを育てる…そんなパワーがすぐに湧かなかった。
わかってるんだけど、もう先延ばしにできない年齢だって、重々に承知してるんだけど…。
この20年、夢をひたすら追いかけて仕事して。
デザイナー、編集の仕事はもちろん大好きだった。
でも周りに負けないように、必要とされる人にならなきゃ…と一生懸命頑張りすぎていた気もする。(すぐ人の目気にするタイプだったのもある😅)
そんなこんなで毎日十数時間、栄養ドリンク片手にパソコンに向かって、ただただ必死だった。
(「女性は子どもを産むと…」という時代だったのもあって、つい目を背けがちでもあった)
おかげで大変ではあったけど仕事を通じて、充実した日々を送ることができた。
ただ、今考えるとそんな生活スタイルが、癌を引き起こしたんじゃないかって気もする😅(というか自業自得)
夢と家庭、どちらも一緒に育てるのは、なかなか容易じゃないんだな…と痛感した。
やっと進められた妊活が、こんな形でピリオドか…と考えたら、もう泣かないと思ってた涙が一気に溢れてきたけど、癌というターニングポイントがあって、今までの生き方の問題に気づけたし、きっとここでまたいつものように頑張りすぎたら、また同じようなことを繰り返しそうな気がする。
そんなことを考えていたら、妊活に向き合うのは難しいというところに行きつきました。
まだ見ぬ子どものことよりも、まずは自分のことを優先したいと。。
ただの弱音を長々とすみません。
結局、本気で子どもを育てることへの、自信が持てなくなっていただけなのかもしれません…。
1週間後、治療方針を決めて先生のもとへ
そして選択した「ホルモン治療」の道。
早速この日から2年間、女性ホルモンを減らしていく治療を始めることにしました。
ちなみにホルモン治療のデメリットは、更年期障害のような症状が出ること。(例:ほてり、のぼせ、記憶力の低下、だるさ、頭痛、気分の落ち込み(鬱となる場合も)など)
どうでもいいけど私の体、4月〜6月はこれでもか!っていうぐらい女性ホルモンを摂取され、11月からは女性ホルモンを失くさせられるって、すごい状態よね😅
私が体(?)なら「あんた何がしたいのよ」とツッコミたい。
そして先生に「ホルモン治療でお願いします」と告げるとすぐ、生理をストップさせるための注射「リュープロリレン酢酸塩」を打つこととなりました。
ちなみに先生は「本当にいいんですね、もう少し日数をかけて悩んでもいいんですよ」と、何度も念を押してくださいました。(ありがとうございます、でもこの先もずっと悩み続けそうなので、もう大丈夫です。。)
ちなみにホルモン治療の説明を
この治療、なぜ注射と服薬の両方でアプローチするかというと
①脳から卵巣に「女性ホルモンを出せー!」という指令を止めるのに注射→生理が止まる
②卵巣から胸に女性ホルモンを送るのを止めるのに、服薬
ってことなんだって。(下記参照)
ということで、閉経前の場合は生理を注射でSTOP+内服という、ダブルで女性ホルモンブロック作戦ということ。(私の場合は注射「リュープロリレン酢酸塩」、内服「タモキシフェン」でした)
ちなみに生理を止める注射はこんな感じ↓
こちらは4週間持続型・12週間持続型、24週間持続型の3種類から選べたけど、どんな副反応が起きるのかがわからなかったので、とりあえず一番短い4週間持続型を選択。
たっぷり皮下脂肪が溜まっている下腹に、バシッと打ってきてもらいました。(まさかの皮下注射だったけど、お肉があったのであまり痛くなかった)
そして毎日一回の内服。よし、あとはつらい副反応が起きませんように…🥺
最後に、患部が膿んでしまった話を
⚠️今回も生々しい写真やイラストがあるため閲覧注意
さて、術後から約4週間後経った患部なんですけど…。
悲しきかな膿みまして、ただいま結構生々しい感じに、黄色くパッカリ開いた感じになってしまいました\(^o^)/
とはいえ幸い膿んだのは表面だけだったので、化膿止め(ゲンダマイシン軟膏)と、治療薬(アクトシン軟膏)を処方してもらい、消毒→薬を繰り返す毎日😖
ちなみに化膿したところ以外は、ケロイド予防のために不織布テープを貼って過ごしています↓
なお、パッカリ開いた患部周りも、まだ青あざのように硬くなっており、普通の胸にはまだ遠い作りです😫
(でも、胸の約1/4ほど取ったとは思えないほど、形はとてもキレイなんです。先生のゴットハンドに感動…)
果たしてこの傷は、どのくらいでキレイになるのか。。
思ったより、術後もなかなか長いのね…と思っている、今日この頃でした。
それではまた👋
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乳がんブログ目次
- 乳がん(ステージ1)の診断を受けた話-vol.1
- 「乳がん」と告知されるまでのことを振り返る-vol.2
- 転移確認のため、さらに検査は続く-vol.3
- 転移確認の結果と手術内容について-vol.4
- 手術2週間前の精密検査のお話-vol.5
- 乳がん急成長の原因と入院前のチェックリスト-vol.6
- 乳がん入院から手術の流れ-vol.7
- 乳がんの手術から退院後までの生活について-vol.8
- 手術から2週間後、病理検査の結果を聞きにいく-vol.9
- 取っただけでは終わらない。これから10年、癌と付き合っていく-vol.10
- 乳がんになって、気になったことQ&Aまとめ-vol.11
- ホルモン治療1ヶ月後の様子と、乳がんブログの最後に-vol.12
- 乳がんによる乳房部分手術から約5ヶ月経って-vol.13
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