手術から2週間後、病理検査の結果を聞きにいく-vol.9

さて、ちょっと更新が空いてしまいましたが…。
今後の治療方針について、どうするか悩んでいたのもあり、更新できずにいました😢
でも方向性も決まって、気持ちの踏ん切りがついたので、また書いていこうと思います💪

手術から約2週間後。

ということで、病理検査の結果を聞きに、久しぶりに病院へ。

ちなみに手術後から2週間の間は、病院で手術後に貼ってもらったテープを貼り、手術した胸にはタオルを当て布のようにして過ごしていました。

そうそう、今回個人的に驚いたことなんですが、今って術後に縫わないんですね😳
手術で切ったら必ず縫うと思っていた時代の人なので、まさか縫わずにテープを貼って縫合するとは思ってもいなく、びっくりしました。
(縫わない分、引き攣れも起こしにくいし、キレイにくっつくんだとか)

そして、痛みや患部の状態はというと、

  • 痛み:まだ全然痛い。患部から脇まで、ピリピリと火傷みたいに沁みる痛みが続く。
  • 患部:テープ越しにしか見えないけど、だいぶキレイになってきている。
  • 感覚:以前よりは、触った感じが分かるようになってきた気がする。

という感じ。
ただ前回、赤青く腫れていたところはかわらず。一部、白っぽくグジュグジュしているところがあって、そこから少し汁が漏れてきている感じです。(←この後化膿に繋がったので、状況がおかしい場合は先生に早めに言っておくことをおすすめします😅)

そして毎日一生懸命リハビリの運動をしているものの、可動域の回復レベルはジワジワ…というところ😞

私はこちらの動画を見てリハビリしてました。音声がちょっと小さいのが難点だけど、わかりやすい

動かすとやっぱり痛いし、ビリビリと火傷のような引きつれた感覚が襲う。さらに笑ったりくしゃみすると、その後数分痛みが抜けない😅
もちろん耐えられない痛みじゃないのだけど、地味にきいてくる辛さでした。

病理検査の結果

では、あらためて病理検査の結果の話を。
こちら、ちょっと内容が難しかったので(多分、私の理解力が乏しいのもある)その解説とともに、ご紹介していこうと思います。

  • 既に病理検査の読み解き方が、分かっているよーって方は読み飛ばしてください😅
    また、私の読み解き方がもし間違ってたら、ご指摘いただけると嬉しいです💦

ということで、まず結果の用紙がこちら↓

これだけだとわからない言葉が多くて「?」ってなった

…この結果に、読み方を入れた結果がこちら↓

病院によって違うと思うので、参考までに💦

ちょっと文字が小さいので下記に書き記しておきますね。(用紙の内容を見る場合は、ダウンロードするといいかも💦)

  1. ER:エストロゲン(ホルモンの名称。ホルモンをエサに成長する癌かどうか)
  2. PgR:プロゲストロン(ホルモンの名称。上記同様)
  3. HER2:タンパク質をエサに増殖するか癌かどうか
  4. グレード(NG):癌の構造グレード
  5. 核異型(NA):癌の核グレード
  6. 分裂像(MI):核の分裂グレード
  7. MIB-1 Index:癌が増える能力
  8. サブタイプ:遺伝子の特徴で乳がんを分類したもの。5種のパターンがある(後述)
  9. 浸潤径:浸潤の有無。浸潤型か非浸潤型かに分かれる
  10. リンパ節転移:リンパ節に転移があったかどうか、その個数
  11. 脈管侵襲:癌の周りの血管やリンパ管に癌があったかどうか
  12. リンパ節:センチネルリンパ節生検によって転移が確認されたかどうか
  13. 断端:とった細胞断面の癌有無(あった場合、癌が取り切れていなかったことになる)

この内容をもとに、結果を読み解く

私の場合、ホルモンのエストロゲンで95%、プロゲストロンで75%成長し、それ以外はほぼ活発に活動しない癌だったということが分かりました。

あと、はじめの診断では「粘液がん」とされていましたが、病理結果から結局「非浸潤性乳管癌」と確定しました(一部、粘液に漏れていた箇所はあった)。

浸潤性・非浸潤性の違い

乳管内から間質に出ているかどうかの有無を指します。(下図参照)

また、この結果をもとに5つのサブタイプに分かれ、治療法が決まるとのこと。

サブタイプは

  • ホルモン受容体:ホルモンがエサタイプ(陽性or陰性)
  • HER2:タンパク質がエサタイプ(陽性or陰性)
  • 増殖力:癌が増える能力が高いかどうか

によって、分類できるそうで、その結果に合わせて治療法が決まっていく。
(私の場合は「ルミナールAタイプ」なので、ホルモン治療での対応が可能)

乳がんのサブタイプ分類&推奨の薬物療法
  ホルモン受容体 陽性 ホルモン受容体 陰性
HER2 陰性 増殖力:弱 ①ルミナールAタイプ
⇨ホルモン治療
④トリプルネガティブ
⇨抗がん剤療法
増殖力:強 ②ルミナールB(HER2陰性)タイプ
ホルモン治療 + 抗がん剤治療
⑤HER2タイプ
抗がん剤療法 + 分子標的療法
HER2 陽性 ③ルミナールB(HER2陽性)タイプ
ホルモン治療 + 抗がん剤治療 +
分子標的治療

とことはさ。
今回私の癌は、ほぼ9割ホルモンで活発になる癌だったということで。

いうことはもう完全に、4月にはじめた妊活によるホルモン大量投与の治療が、この癌にエサを与えて成長させてしまったってやつじゃないですか。。

いや、もう本当、妊活にそんなデメリットがあるなら事前に言ってほしかったよ…😭
当時、ホルモン治療がまったく合わなかった私。
ホルモンの注射や薬を飲むたび、体調を悪くし、ひどいときには1日動けない日もあった

でも「まだ見ぬ子どものために頑張らねば!!」と思って、女性ホルモンの数値が増えないと診断された日にゃ、倍量処方された女性ホルモンの薬を、一生懸命飲んでたっていうのに、子どもは授からないわ、代わりに癌を授かるわのダブルパンチとは…👊(一周回ってネタかな★って思う)

いや、今言っても仕方ない。
せめて、妊活始める前に乳がん検査行っとけばよかったなとか、心残りはあるけど、後悔先に立たず😶‍🌫️

ということで、これもまたひとついい勉強させてもらったぜ!と思い、納得することにしました🙆‍♀️

⚠️妊活=癌になるということではありません。が、元々何かしら病気の種がある場合は、しっかり定期検診をするのがおすすめです。

がん細胞の写真も見せてもらったのでご紹介(?)

そして、今回とってもらった細胞。
せっかくなので参考までに、ちょろっとご紹介したいと思うんだけど🤫

ちなみに先生から見せてもらったときは「見た目、がんもどきみたい」って思って、そこまでグロさを感じなかったけど「いやいや、そういうの気持ち悪いから、無理無理!!」という方は、ササッとスクロールしてくださいませ🙇‍♀️

ちなみに下記は、ちょうど家にあったがんもどき。(え、そんな写真いらない?笑)

また「がんもどき」に似てるっていうのが皮肉よね🫢

では、気を取り直して、がん細胞の写真を。。

  • 下記、閲覧注意

まずは全体像から↓

ね、がんもどきに似てない?

今回摘出したサイズは7cm×5cm、厚さ1.5cmほど。

これを等間隔にカットして、どこに癌があるか、断面に癌が残っていないかをチェックしていくそう。

ポツポツと小さく癌が点在していた

ということで、断面は下記↓

18の少し大きいのが粘液に漏れてたところだと先生は仰っていた

青い点ががん細胞なんだけど、この結果を見る限り、かなり小さい癌だったということが分かりました。

なるほど…。
そう考えると私の癌、確かにマンモグラフィでもMRIでもCTでも血液検査でも、まったく結果が出ず、きちんとした場所がエコーでしか特定できなかった

「癌かも…?」と気付けたのは、ブレストクリニックの定期検診のエコーで「1年ちょっとで2倍のサイズになるのはおかしい」と針生検をしてもらったから。(今思えば、針生検の結果も鑑別困難だったから、確定ではなかった)

ショックはショックだけど前向きに考えることにする

結果的には癌だったし、間違いなく自分で育てちゃったし(苦笑)、手術はやっぱり辛かったし、これからも再発・転移防止の治療が続くし、悲しいなぁ…と思うけど、それでもブレストクリニックに定期的に通ってたことで初期で発見できたこと、本当によかったな😭と思うし、見つけてくださった先生方に心から、感謝しかありません。

ぜひぜひ皆さまも乳腺症などをお持ちの場合は、楽観視しすぎず、少なくとも年に一回は専門クリニックに、定期検診に行ってくださいませ。。

では、次回はこの診断をもとに決めた、今後の治療方針の話を書いていこうと思います。
それではまたー!


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紗巴美ネイリストライター
ネイリストとして勤務後、ライターとして16年の歴を持ち、ネイリスト目線での情報発信に努める。また、デザイナー歴20年。
JNECネイル検定1級、パラジェル、ベラフォーマジェル ディプロマ取得。
2022年9月に乳がんと宣告され、部分摘出。現在42歳。
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