目次
ということで、さっそく前回に引き続き、乳がんについて書いていこうと思うんですけれども。
数年前、要再検査が出たのがはじまり
右胸にしこりがあり「乳腺症」という診断を受けていた私は、会社の定期検診で要再検査が出たことから年に1回程度、乳房専用のクリニックに検査に行っていました。
場所は武蔵新城にある武蔵新城ブレストクリニックというところ。
家から近いこと、口コミの評価が高いことから、ここを選択しました☺️
このブレストクリニックで行う検査は、3Dマンモグラフィ、マンモグラフィ、そしてエコー検査の3つ。
会社の定期検診では、40歳オーバーということもありマンモしかやらないので、ここでしっかりみてもらおう…と思っていました。
確か直近、ブレストクリニックでみてもらったのは、1年半ほど前。
その時はしこりも0.8mm程度とさほど大きくなかったので「悪性ではないと思うけど、また半年ほどしたら来院ください」と言われて終了。
そして去年の夏「あぁ…半年経ったしそろそろ行かなきゃなぁ…(面倒だなぁ。。)」と思っていたとき(こういうとこがよくない)、ブレストクリニックで健診どころじゃないことが起きたんです😳
ブレストクリニックより癌検査が先だ!
それがこの記事にある「がんの線虫検査「N-NOSE」で陽性が出た話」。
がんの疑いを尿検査で調べることができる画期的かつちょっぴり怪しい先進的検査N-NOSE。
これで「陽性(専門医の検査を受けることを推奨)」なんていう結果が出たのです😱
いやいやいや…癌とかやめて!!と思い、即近くで癌検査ができるところを検索。
駒澤大学駅近くにある東京医療センターで全身のどこに癌があるか検査するPET-CTが受けられるというので、それを受けてみることに。
ちなみに検査代金は132,000円😭
高いんだよ…なんでこんなに高いんだよ…(さすが自由診療)と思いつつ検査するも、結果は陰性。
特に身体のどこにも癌がないという結果が出ました😣
なーんだ。
取り越し苦労だったじゃーんと思いながら、そのとき検査してくれた先生に「そういえばブレストクリニックで、年に1回ほど検査に来てほしいと言われているんですが、それも検査した方がいいですかね?」と聞くと「いや、今回しっかり身体中見ているから、また半年後くらいでもいいんじゃないかな?」との回答。
今思えば、このとききちんとブレストクリニックに行ってたら、癌をもっと早く見つけられたんじゃ…なんて思うけど(PET-CTは全身検査のためかなり小さい癌の場合、見逃される場合もあるとのことだった)。
……
まぁ今更言ってもしょうがない。
それから半年。
ちょうど会社の健康診断でマンモグラフィがあったので、それで見たところ、特に問題なしという結果。
そして今年の7月。
久しぶりにブレストクリニックに行くと、以前0.8mmだったしこりが、まさかの1.5 cmと倍になっていると言われたんです😨
これはおかしい。胸に針を刺して精密検査!
え、そんなことあるの?
いやいや倍とか本当怖いんですけど…と思っていると「針生検」という検査を勧められまして。
針生検:胸に太い針を刺し、病変の一部を取り出す検査のこと。
針が太いので、局所麻酔をかけて行う。よりしっかりしこりの成分を調べられる。
「胸に針を刺すから、行うのを躊躇う方もいるけど、どうします…?」と、看護師さん。
いやいや、なんか一気に大きくなってるしこりがあるというのに、放置の方が怖い…思った私は即検査を依頼。
検査結果は、約2週間後に出るという。
そして検査の結果は「鑑別困難」。
えぇ?いやいや、検査したのに鑑別できないってそんなことあるの???と謎の結果に驚く私。
結果としては癌とも取れるし、癌じゃないかもしれない…。
「成分自体は不可解だけど、この細胞では詳細がわからない」ということだそう。
ただ、クリニックとしてはこのような結果の場合、早めに大学病院でしっかり検査することをお勧めします、と言われ、急いで大学病院を予約📞
最短で予約が取れた4日後、武蔵小杉にある大きな大学病院を受診しました。
大学病院でしっかり検査してもらう
大学病院では、クリニックで検査したときのマンモグラフィーやエコーの検査CDを再度チェック。そして、前回鑑別困難と出た検査結果が出た細胞のついたプレパラートを再度検査にかけてくださいました。
そして1週間後。
先日の結果を聞きに行くも、やはり鑑別困難。
そのため、今度は「穿刺吸引細胞診検査」をすることに。
穿刺吸引細胞診検査:細い針でしこりの成分を注射して採取。
エコーで位置を確認しながら、針で吸っていく。こちらは、針生検ほど辛くなく、麻酔もいらないので、ただの注射くらいの感覚で行える。身体への負担も少ない。
ちなみにここで採取した細胞、思ったよりもゼリー状でブニブニしていた、と先生は仰っていました。(本来はもっとサラッとしてることが多いらしい)
ていうかね!!!
先に言っておきたいんですが、ここまでの間、
「しこりはあるけど、マンモの結果見ても石灰化もしていないし、柔らかそうだね」とか
「乳がん特有のひきつれもなし、胸のただれもないね」とか
病院の診断を聞いていても「あ。私のは癌じゃなさそう!!」って思うほど、癌特有の「あるある」がなかったんですよ😢
だから、絶対自分は癌じゃないなって過信していたの。
結果聞く日も「きっと大丈夫でしょ」くらい余裕だったの。
しかし、現実はそんなに甘くはなかった
最終的な結果は「乳がん(ステージ1)」。
さらに乳がんの中でも3%の人しかならないという珍しい、粘液がん。
これは、ぶよぶよとしたやわらかい粘液の塊ができるもので、先生曰く一般的な癌よりは大人しいものとのこと(それはせめてもの朗報…)。
しかし「粘液」だったゆえに、硬いしこりになって石灰化することもなく、乳がん特有の動きがなかったので、今まで見逃され続けてきたみたいで💦
ちなみに「乳がん」と告げられた瞬間は、ただ「まさか自分が」という不安感と「さて、今抱えてる仕事どうしようか」という社畜感が同時に襲ってきたのを覚えています(苦笑)。
その後「夫に迷惑をかけて申し訳ないな」とか、「父母に不安をかけてしまうな」という悲しみ(特に母は体調もよくないのに、このことで心配かけたくない。。)がきて、ただただ涙が止まらなくなりました。
年齢的には41歳と折り返し地点。
まだやりたい仕事もある。結婚して、まだ10年も経ってない。
もうかなりいい歳だけど、親のためにも妊活にも向き合いたい。(この辺りの話はまた後日)
ありがたいことにいろんなことにチャレンジできた41年だったけど、まだここでストップはさせたくない。
乳がんについての知識が乏しかったもあり(この後、周りから「乳がんは治る病気だから大丈夫!!と言ってもらい、無知を恥じました。。)一気に今後の人生を考えてしまいました。
ということで、乳がんの宣告を受けたときまでの心情はこんな感じ。
次回は転移の確認のために行ったMRIとCT、血液検査の話を書いていきたいと思います🙏
それではー👋
乳がん記録(3ヶ月分)をまとめて見る場合は↓から
乳がんブログ目次
- 乳がん(ステージ1)の診断を受けた話-vol.1
- 「乳がん」と告知されるまでのことを振り返る-vol.2
- 転移確認のため、さらに検査は続く-vol.3
- 転移確認の結果と手術内容について-vol.4
- 手術2週間前の精密検査のお話-vol.5
- 乳がん急成長の原因と入院前のチェックリスト-vol.6
- 乳がん入院から手術の流れ-vol.7
- 乳がんの手術から退院後までの生活について-vol.8
- 手術から2週間後、病理検査の結果を聞きにいく-vol.9
- 取っただけでは終わらない。これから10年、癌と付き合っていく-vol.10
- 乳がんになって、気になったことQ&Aまとめ-vol.11
- ホルモン治療1ヶ月後の様子と、乳がんブログの最後に-vol.12
- 乳がんによる乳房部分手術から約5ヶ月経って-vol.13
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